最終夜
2月4日(日) はれ
午前8時半、中華航空157便は関空へ向け飛び立った。
昨晩、温泉を満喫した僕は、午後11時50分、日付の変わる少し前に台北に到着した。見事台湾1周を果たしたのだ。
いろいろと予定が狂った旅だったが最低限の目標は果たせたわけだ。
その後は宿を探すのもしんどいので、空港行きのバスが出る朝の6時まで夜の台北の街を散歩したり、マクドでラジオを聴いたりして時間をつぶした。
世界一高いビル、台北101もみた(外からだけど)。夜の中正紀念堂にもいった。真っ暗な中、あんなだだっ広い場所良く1人でいけたもんだ…。
離陸してしばらくすると、窓の向こうに雲のあいだから顔を出す大きな山が見えた。あれが玉山だ。初めて見るその姿にちょっと感動してしまった。
外を眺めながら僕はふと、海外へはしばらく行かなくてもいいかなと思った。今回の旅はかなりしんどかった。言葉が通じないということが相当ストレスになっていたのだ。
正午すぎ僕は無事に日本へ帰ってきた。外へ出ると、冷たい空気が肌を刺した。しかしそれがなぜか心地よかった。
やっぱり日本はいいなぁ
心のそこからそう感じた。
帰りは梅田までバスに乗った。こんなに安全運転で、こんなに静かなバスはえらく久しぶりなような気がした。
やっぱり日本がいいなぁ、もう海外はしばらくいいや、今度の旅は日
本国内だなぁ。
車窓を眺めながらそんなことを考えていた。
するとうしろのほうから聞きなれない言語が聞こえてきた。おそらく韓国語だ。
そうだ、今度は韓国へ行こう!
おいおい…、さっきまで、海外はしばらく行かないぜ!だとか、やっぱり日本だよね!なんていっていたのはどこのどいつだい?
あきれた…。まったく優柔不断な男だ…。
韓国ねぇ…
悪くないな…。
おわり
空港にて
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